隣席で若いカップルが楽しそうに会話している。
なんでも旅の思い出にペアのリングを購入したとか。
この会話で前職の記憶が。
指輪を外してほしいという依頼が、年に2、3度あった。
対応する部下が「切りますのでこちらへ」と室内へ案内した。
ダイヤモンドの粉末が刃に練りこまれている器具を使用して切断する旨を伝え取り外した。
依頼者は紫色に晴れ上がった左手薬指をさすりながら安堵の表情でお礼を言い帰っていった。
その後、対応した部下に問いかけた。
私が問うのは切断するか否かの話ではない。
切断する判断しかできなったのかどうかだ。
女性の体は突如としてむくんでしまうことも珍しくない。
体のむくみが戻ったとしても指輪のはまった指は時間の経過とともにさらに腫れあがる。
救いを求め消防署へ駆け込むの理解できる。その痛みは想像以上のものであろう。
そこで「痛いから」とか「切ってと発言があった」というだけの切断というを判断は軽率と言いたいのだ。
指輪はファッションの一部ととらえている人も多くあるが思い出の品なのである。
まして左薬指のリングなら愚問である。
一命につながる火急の事態ではない以上、対応する隊員の人間力が必要となる。
無意味に時間をかけてもいいということではない。
指の痛み、体への影響、指輪にまつわる大切な記憶を依頼者に再認識させる時間ときっかけを与えろと言っているのだ。
切断以外にも外すことができる手技はある。これはとてつもないい痛みを伴うが。
しかしこちらを選択する依頼者が多かったのも事実。
物理的に解消しただけではプロとはよばれないのだ。
賛否ある話だが私はとても大切にしている。
この若いカップルのような笑顔が多くの人にいつまでもと。
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リングカッター 消防 レスキュー隊